Scratchでmicro:bitの拡張機能を使ってみます。今回は導入編です。
micro:bitとは
micro:bit とはイギリスの公共放送局であるBBCが中心になって開発された教育用のマイコンボードです。micro:bit教育財団がmicro:bitでの教育の推進を行っています。micro:bitの導入のページから引用させて頂きますと以下のように説明されています。
BBC micro:bitは片手に収まる大きさのプログラムできるマイクロコンピューターで、ロボットから楽器まで、あらゆる種類のカッコいい作品を作るために使えます。可能性は無限です。
以下、両面の画像です。
本体にLEDやボタンをはじめ加速度センサ等を内蔵しており無線(Bluetooth Low Energy)が使えます。この micro:bit をここではScratchの拡張機能で使ってみます。
micro:bitをScratchの拡張機能で使う意味
micro:bit 自体は以下のページで説明がありますが、Scratch以外で公式の開発環境があります。Scratchと同様にブロックベースの開発環境やJavaScriptやPythonでの開発環境があります。
micro:bit クイックスタート
以下は今現在のブロックベースの開発環境の画面の例です。
最初はそちらから始めればいいかもしれないですが、Scratchの拡張機能で使う意味としては、Scratchに慣れていれば同じような使い方でmicro:bitが使えるということと、拡張機能になっているので今までScratchで作ったものにまた別の機能がmicro:bitで実現出来るということです。
私がやってみようと思ったのは、Scratchの音楽拡張機能との連携です。micro:bitをコントローラにして楽器の音を鳴らしてみようと考えました。
その前に今回の本題の導入作業です。
micro:bitをScratchで使うための導入作業
以下の2つの作業を行います。ここでのOSはWindows10です。
1. Scratch Linkの導入
2. Scratch micro:bit HEXファイルのインストール
これらの方法が今現在、以下のページに書かれています。最新情報等を合わせて見てください。
Scratch micro:bit
1. Scratch Linkの導入
今現在以下から入手出来ます。
Scratch Link
入手ボタンからインストールします。
起動はWindows10のスタートメニューのScrach Linkから起動します。特に画面が表示されることはなくタスクトレイで起動しているか確認します。以下の赤枠のアイコンが確認出来れば動作しているはずです。
2. Scratch micro:bit HEXファイルのインストール
まずは、micro:bitをUSBケーブルでPCに接続します。
次にScratch micro:bit HEXファイル(Zip形式)をダウンロードします。今現在以下からダウンロード出来ます。
Scratch micro:bit HEXファイル(Zip形式)
そして、圧縮ファイルを解凍してmicro:bitへインストールします。micro:bitは以下のようにWindowsのドライブ(ここではEドライブ)として認識されるのでそこのHEXファイルをドラッグアンドドロップすればいいです。
Scratchからの接続
Scratchからのmicro:bitへの接続を確認します。Windows10のBluetoothがオンになっていない場合はオンにして下さい。Windows10のスタートメニューから設定を開いてデバイスのBluetoothとその他のデバイスからBluetoothをオンにします。
接続が確認出来れば以下のような画面になります。
ここで「接続する」ボタンから接続します。
「エディターへ行く」で進みます。
この通りに進まないようでしたら途中の何かに問題があったかと思います。
以上でmicro:bitの拡張機能の導入は完了です。
次回は今回のmicro:bitの拡張機能の動作確認をします。