Scratchで簡単な音楽の演奏(その3)ドラムとベースパート

前回の続きです。前回は夕焼け小焼けのメロディーを入力して演奏の録音をしました。今回はそれにドラムのパートとベースのパート追加します。パートの追加という意味はScratchのスプライトを追加してドラム担当、ベース担当にして、それぞれのスプライトで担当の演奏をするということです。

今回のScratchのプログラムは以下です。演奏は最後にあります。
yuuyakeMelRyth0803


曲(メロディー)について
夕焼け小焼けの曲で以下が楽譜です。クリックで拡大出来ます。

スプライト(キャラクター)でのパートの追加
スプライトの追加方法
まずは、以下のように「スプライトを選ぶ」から「描く」を選択します。(※画像は全てクリックで単独表示されます。)

これで以下のようなコスチュームの編集画面が表示されます。

分かりやすいように以下のようにドラムパートという意味で文字でDrを書きます。(自分で分かればどのように描いてもいいです。)

それでスプライトの名称をここではドラムに変更します。

同様にもう一つスプライトを追加してBass(ベース)にします。この追加分のスプライトをそれぞれのパートとして演奏のプログラムを書きます。

ドラムのパートで演奏する
追加したドラムのスプライトでドラムを演奏します。ドラムのスプライトを選択してメロディーと同じようにフラッグのイベントとテンポまで設定します。

ここでどのようなリズムパターンにするか?

一般的な8ビートのパターンにしようと思ったのですが、ここは簡単にバスドラムとスネアドラムだけで4分の4拍子の最低限のビートを表現するつもりで以下のようなパターンにしました。(※申し訳ありませんが、ドラムやリズムパターンについてはここで書けませんのでもし必要でしたらネットで検索してみて下さい。)8ビートだとここにハイハットクローズが入ります。これを1小節分書いて16小節を意識して繰り返します。

これでメロディーを今回はオルガンにして合わせました。録音した演奏が以下です。

確かにドラムとメロディーが合っていますが、ドラムがワンパターンということとそもそもこのドラムは必要なのかとかあると思いますが、そこはご了承いただければありがたいです。こういうアレンジとしてせめて最後の小節だけエンディングに聞こえるようにパターンを変えます。最後にクラッシュシンバルで終わります。

つまり繰り返しが15小節分で最後の小節が別のパターンを演奏します。演奏が以下です。

ベースのパートで演奏する
ここまでの演奏にベースのパートを追加します。ベースのスプライトを選択してメロディーと同じようにフラッグのイベントとテンポまで設定します。

ベースのパターンをどうするかですが、ここでは簡単なパターンで全てコードのルートの音(以下参照)を演奏します。
C ド
Em ミ
F ファ
G ソ

Cが3小節続くのでそこまでを繰り返しを使って以下のように書きました。

ここだけを録音した演奏が以下です。

このパターンを続けて最後だけドラムに合わせる感じで演奏します。
以下のように書きました。必要な場合はお手数ですがこのページ最初の方のリンクからScratchのプログラムをダウンロードして見て下さい。

演奏の録音が以下です。

ベースのGの音が高いような気がして1オクターブ下げたら余計に聞きずらい音になった気がしたのでこの音域を使いました。

スプライトですが、スプライトを選択して右クリックから書き出しで単独で保存が出来ます。これをスプライトをアップロードで取り込むことが出来ます。これでパートを分担して作成も出来ると思います。

以上でとにかくパートに分けて演奏ということが出来ました。Scratchの拡張機能の音楽演奏ですが、Windows10デフォルトのMIDI音源の音質はともかくとしても思った以上にいろいろな事が出来るなと思ったのですがいかがでしょうか。Scratchそのものが完成度が高いということも思います。

今回はここまでとします。次回はこれにギターのパートとを追加します。ギターでは和音を使うのでその方法を書きます。次回に進む